委員長あいさつ

日頃よりイオンリテールワーカーズ ユニオンの活動にご理解・ご協力 いただきありがとうございます。 本部を代表しご挨拶をさせていただきます。

組合員の皆さま、日頃より組合活動に積極的に参加参画いただき、ありがとうございます。

今年度も、新型コロナウイルスの感染者人数が減少したものの、私たちの行動も制限される日々が続いている状況です。感染された方々と、そのご家族に対して心よりお見舞いを申し上げますと共に、亡くなられた方々に心よりお悔やみを申し上げます。

この一年間の新型コロナウイルス拡大状況を見ても、日々の感染者数は断続的に拡大の波が押し寄せている状況です。しかしながら、100万人あたりの感染者人数を世界各国と比較しても、低い水準で推移をしているのは、手洗いやマスク着用などの衛生管理について、日本で暮らす一人ひとりが徹底していることに加え、人が集まる公共施設や民間企業が感染防止に徹底して取り組んでいる成果だと思います。私たちが働く職場でも、イオングループが定める「イオン新型コロナ防疫プロトコル」を徹底し感染防止に努めております。この防疫プロトコルを徹底するのは、自分自身の身を守るというだけではなく、私たちが暮らす地域の生活を守るという使命も果たすためでもあります。イオンリテールワーカーズユニオン(以下ARWU)も「社会を善くするために=安心して暮らせる社会」を理念の一つとして掲げ、活動を進めてきておりますので、これからもイオングループ労使が一体となって、「安全・安心」な地域・社会の実現に向けて取り組みを推進していきたいと思います。

一方で、先に述べた「安全・安心」な地域・社会を実現していくためには、これを実現する組合員が安心して働ける環境を整備することが第一優先事項だと思います。私たちARWUは、各社労使で労使協議会や安全衛生委員会を定期的に開催し、働く職場の課題について話し合い解決する活動を重点活動として位置づけており、新型コロナウイルス発生後も継続し課題解決に取り組んできました。しかしながら職場環境の課題解決は、十分ではない部分もあるかと思います。このコロナ下では働く環境も大きく変わり、後方施設でも従業員同士が休憩中に会話し交流する機会も減り、また在宅勤務の方も居られ、そのため個人が抱えている悩みを一緒に働くなかまと共有をすることができず、一人思い悩んでいる方も多く居られるかと思います。その課題をそのままにするのではなく解決をするために、ARWUとしてできることを考え、組合員の全員参画のもとに取り組みを進めていきたいと思います。

〈更なる成長への原動力へ〉

ARWUと労働協約締結している会社でこの一年の間に、アコレ株式会社が株式会社ビッグ・エーと経営統合、マックスバリュ長野株式会社がイオンビック株式会社と合併、イオンリテール株式会社東北事業本部がイオン東北株式会社と事業統合が行われました。

この会社の動向は、「地域のお客さまに最も支持されるお店を実現し、地域で最も貢献できる企業を目指す」ために必要な経営判断と理解しております。日本の小売業界は、このコロナ下で政府や行政から発出される外出自粛に対する規制に伴い、インターネットでの買物需要の増加、大型施設での買い物から短時間で買い物ができるスーパーマーケットでの買い物利用の増加、巣籠り需要商品への販売商品動向の変化など、お客さまの買い物に対する行動変化が発生し、この変化に対応できた会社は業績を大幅に伸ばしており、私たちが働く会社・お店もこの環境変化にいち早く対応することが求められております。

私たちの雇用の確保と労働条件の維持・向上は、会社の健全な成長・発展が不可欠です。よって、私たちは時代の変化を捉え、また時には時代の変化を先回りして行動を起こしてしていくことが必要だと思います。今回の事業再編は、私たちが地域・社会から必要とされ続け、社会に貢献していくため、また組合員の幸せにつながる決断だと思います。この決断によって、労働協約締結会社の従業員から統合・合併先の従業員籍となり、ARWUから統合・合併先会社で結成されている労働組合へ移った組合員の方も居られます。今後もイオングループの中期経営計画の実行に伴い、様々な会社動向が発生することも予想されますが、発生した案件にしっかり対応していきたいと思います。

〈夢のある日本を実現する〉

私たちが抱えている課題の全てが、イオングループ各社労使で解決できる課題ではなく、コロナ下での課題に関していえば、安心して働くための社会保障制度の整備・拡充や、地域で営業をし続けるために社会や政府・行政に巻き込まなければいけない課題が多く散見されます。 このようなイオングループをはじめとする小売業の産業課題を『かわい たかのり』『田村 まみ』両参議院議員が国会内の会議の場に持ち込むことで、議論される機会が大幅に増えました。小売業の課題が国会でここまで多く議題として話し合われることはなかったと思います。このことが現実となっているのは、皆さまの力によって2019年に田村 まみ参議院議員を誕生させていただいたところが、屈折点になっていることはいうまでもありません。

私たちは、引き続き「私たちが働く小売業を善くしていく活動」を進めていかなければなりません。そのためには、田村 まみ参議院議員と共に国会内で活躍していただいている『かわい たかのり』参議院議員とも活動を連携していくことが必要となります。2022年7月施行予定の第26回参議院議員選挙では『かわい たかのり』をはじめとする、私たちと想いを共にする方々の必勝に向けて取り組みを進めていきたいと思います。その暁には、私たちの産業の課題解決を産業の社会的地位の向上につなげ、ひいては日本の社会・地域やお客さまの生活を守り、夢のある日本が実現すると思います。引き続き活動への参加参画をよろしくお願いいたします。

〈次の10年にむけての「ビジョン2030」〉

今年度は、新たなビジョン策定に向けて、調査・研究を行い、2030年のありたい姿として「ビジョン2030」を策定しました。これまで10年間は、イオンリテール労働組合・マイカルユニオン・イオンマルシェ労働組合の三労組の統合後、東日本大震災発生後に策定されたビジョンで、新生ARWUとしての活動基盤を構築するとともに、社会とのつながりを改めて考え、私たちができる活動を実践してきた10年でした。

これからの10年は、これまで積み上げて組織力や私たちの活動を支えていただいた関係者・団体の皆さまと更に連携し活動を進めていくことが求められていきます。世界の動向をみても、国連では2030年までに世界が達成すべき目標としてSDGs(持続可能な開発目標)が採択され、また企業には従来型の財務分析による投資基準に加え、法令遵守や雇用・人権問題、消費者対応、社会や地域への貢献など、社会・倫理面および環境面から企業を評価して企業に投資を行うという行動が増加しています。このような動向は、私たち労働組合も同様に社会の一員としての行動が求められております。ARWUは、この世界や社会動向を踏まえ、『「対話・共感・協働」の循環型運動を通じて私たちらしく生きる社会をつくる』ことを2030年のありたい姿として、より良い社会を実現し「私たちの幸せ」を実現したいと思います。

ARWUは12万人のなかまが集う労働組合です。12万人のなかまが、「相手に寄り添い対話し、共感を生み出し、共に行動をする」、またこの行動を継続的に繰り返し、なかま・家族・社会とつながり広めることで、社会に対して影響を与えることができる力になります。第12期は定期中央大会で「ビジョン2030」を決定し、新しく掲げたビジョン実現にむけたスタートの年となります。まずは、掲げたビジョンをなかまと理解することからはじめ、「ひとり一人が2030年にどうありたいか?」を描き、共に活動を進めていきたいと思います。

今後の皆さまの活躍を祈念し、ご挨拶とさせていただきます。

2021年10月22日 イオンリテールワーカーズユニオン 中央執行委員長 村上 哲朗