委員長あいさつ

本部を代表しご挨拶をさせていただきます。

組合員の皆さま、いつもイオンリテールワーカーズユニオンの諸活動へのご理解・ご参画に感謝を申し上げます。10月11日の第14期第14回定期中央大会で中央執行委員長となりました泉澤 匡範(いずみさわ まさのり)と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

新型コロナウイルスも2023年5月に5類へ変更となり、経済活動は戻りつつありますが、この4年間で世界や人々の行動様式は大きく変わりました。非接触を前提としたリモート会議などは時間と距離の壁を無くし、レジゴーの導入による買物時間短縮は生産性向上にも寄与していますが、こういったDX・AI等の普及によって私たちの仕事のあり方はどんどん進化していき、職場配置転換を含むリスキルが必須になっていくと思われます。世界は私たちが考える以上のスピードで変化を続けており、旧態依然とした商売・サービスのあり方では取り残されていきかねません。労使で導入経過を観察し、課題を共有し、改善を図るといった改革のスピードを今以上に引き上げていく必要があります。

昨年交わしたイオングループ労使間の労働協約締結を受けて実施した2023統一労働条件交渉では、労使で共通目標を掲げることで、私たちが初めて体験する水準の賃上げを実現することができました。しかし、今年も3%近くの水準で上がり続けている物価は大幅な可処分所得の減少をもたらし、この30年間、日本の賃金水準が横ばいになっていたことで国際的な競争力も大幅に後退しています。 既に10月改定の最低賃金は全国平均43円という過去最高の引き上げ額であり、今後も続く見込みです。私たちの賃金も今年度だけで留まることなく継続的に引き上げていくことで、働く仲間のモチベーションと採用競争力を保持していかなければなりません。 今、イオングループ労使においては5つの分科会が全社共通の取り組みを起案しています。「労働条件分科会」「働きがい・生きがい分科会」「生産性向上分科会」「未来づくり地域推進分科会」「海外労使関係分科会」の5つです。イオングループ労働組合連合会と連携し、労働諸条件・労働環境の改善、生産性向上、社会貢献活動の拡大を図り、働きがいのあるイオングループを目指していきます。

2019年に田村まみ参議院議員が誕生して早4年が経過しました。私たち流通業の課題である「カスタマーハラスメント」を誰もが知る社会課題に引き上げたことを起点に、UAゼンセンに集う各産業の課題提起について国会で奮闘を続けています。今後も私たちが働く上での共通の困りごと、産業特有の課題を田村議員に託し、解決を図っていく必要があります。産業の代表者を国会に送るということは産業の成長を支えることにつながっています。2025年には田村議員の2期目のチャレンジが待っています。堂込まきこ議員、川合たかのり議員も含めた私たちの代表者に国会で私たちの想いを代弁してもらうため、引き続き組合員の皆さまのご協力をお願い申し上げます。

10月21日からは清水フードセンター労働組合の組合員の仲間がイオンリテールワーカーズユニオンに合流します。新たな仲間と共に、組合員の暮らしを守り、社会に必要とされる諸活動を展開してまいりたいと考えます。今後の皆さまのご活躍を祈念し、ご挨拶とさせていただきます。

2023年10月12日

イオンリテールワーカーズユニオン

中央執行委員長  泉澤 匡範