委員長あいさつ
16期活動計画 あいさつ
組合員のみなさんお疲れさまです。日々の組合活動へのご理解、ご参画に感謝を申し上げます。
16期より泉澤中央執行委員長の後任として中央執行委員長を務めさせていただくことになりました中川 恭宏と申します。偉大な前任者に及ばぬことが多々ありますがご理解、ご協力をお願いいします。
さて、2025年10月15日よりイオンリテールワーカーズユニオン第16期活動がスタートしました。組合役員、組合員のみなさまにより一層のご理解、ご参画をお願い申し上げます。
<イオンハートフルボランティアと能登復興の取り組み>
2年前にグループ労使でスタートした「イオンハートフルボランティア」の取り組みの1つとして、昨年秋より現地駐在の能登支援プロジェクト担当を配置しました。これにより計画的なボランティア派遣や多面的な活動を展開したことにより、イオンリテールワーカーズユニオンの組合役員・組合員のみなさんに多数参加していただくことが出来ボランティアマインドの醸成につながりました。あらためて感謝申し上げます。
ようやく復旧から復興の段階に移行しつつありますが、支援活動は10年タームで実施していく予定です。メディアの露出が減るごとに私たちの記憶は薄れがちです。そのため、定期的な現地情報とボランティア企画の発信を今後も実施してまいります。
<田村まみ参議院議員の2期目スタートと政局の混迷>
2025年7月に私たちの代表の田村まみ参議院議員が2期目のチャレンジとなる第27回参議院議員選挙に臨み、見事当選を勝ち取ることができました。党内比例区候補者・野党産別候補者のいずれにおいても1位の得票を得ることが出来たことは、今後の政策実現活動に弾みがつくものと期待します。
一方で、前回の得票260、324票に対し、今回は205,331票となりました。大きく得票を減らした原因と今後の対策については検討が必要であり、産別候補者をはじめとするいわゆる組織型選挙を行うところは軒並み大きく票を減らしたことが今回の選挙の特徴であり、この流れは今後も続くと予想されます。
2025年6月施行東京都議選、同7月施行参議院議員選挙で自民党は大敗し、自公政権は昨年の衆議院選も含めて3連敗、衆院・参院ともに少数与党となったことから今後の政局は大変な混迷を極めるものと思われます。
この春には、トランプ関税ショック、米不足・価格高騰が起こるなど、先の読めない状況が続いておりますが、一番必要な景気対策に対して政治が無策となっている状況を打破していかねばなりません。
まさに「人は政治に無関心ではいられても無関係ではいられません」。労使共同での公民権行使推進運動だけでなく、政治そのものに関心を持つことが必要だと考えます。
<3年連続の大幅賃上げと生産性向上>
2024年10月発行の最低賃金改定は全国平均で50円(5%)となり、これを受けて労連方針はパートタイマー一律7%以上、社員は体系維持原資を含む5%以上の賃上げ方針を打ち出し、春の交渉に臨みました。イオンリテール㈱を筆頭に各社の交渉も順調に進み、昨年に引き続いての大幅な賃上げを実現することが出来ました。
組合員のみなさんの支援、経営のみなさまのご理解の賜物に他なりません。
これを上回る生産性を実現することが今の労使の最重点事項ですが、2025年の最低賃金に関する中央最低賃金審議会答申は昨年を大幅に上回る全国平均63円(7%)となり、都道府県別にはこれを大幅に上回るところも出てきており、昨年の賃上げ効果が飲み込まれてしまう状況であり、生産性向上については作業改善というレベルの延長線では間に合わない状況です。一番効果があるのはDX施策であり、これを従業員がしっかり理解して、使いこなすように出来るか、その後のリスキルで従業員=「人」でしか出来ない業務にシフト出来るかが重要であると思います。
<日本を代表する組合活動に誇りを>
イオンリテールワーカーズユニオンは、10万人を超える組合員を有し、上部団体であるイオングループ労働組合連合会(約30万人)、UAゼンセン(約190万人)の中でも最大の組織です。またイオンリテール㈱から分社した会社を中心に9社と労働協約を交わしており、ミニ労連の機能を持つ労働組合です。
店舗などの事業所も全国津々浦々に数多く所在し、専従者が多くいても活動カバーしきれるものではなく、このような状況から地域単位での組合役員のみなさんの巻き込み、教育、権限移譲を早くから実施してきました。
また、20年前にパートタイマーの組織化(組合員化)を実施したことによりパートタイマーの役員と女性役員も飛躍的に増えました。職場の仲間のために、会社を良くするために、休日を使って献身的に活動いただいているみなさんを誇りに思いますし、このように数多く・多様な仲間が活躍する組織は他にありません。私たちの組織がごく当たり前に実施している様々な取り組みは他の組織から見ると斬新で先鋭的なものが数多くあります。
このノウハウを波及させるべく、労連活動・ゼンセン運動への参加、参画をお願いする次第です。
前任の泉澤中央執行委員長から託された「組合活動に関わることでの視野拡大・能力開発」「生産性向上」という想いが実るよう、みなさんとともにイオングループの労働条件・労働環境・生産性の向上を実現すべく尽力し、その過程で多くの人が組合活動の素晴らしさを体感することが出来るようにしてまいります。
イオンリテールワーカーズユニオンに関わるみなさんの今後益々のご健勝、ご多幸と第16期が素晴らしい1年になることを祈念して冒頭のご挨拶に代えさせていただきます。
よろしくお願いいたします。
2025年10月15日
イオンリテールワーカーズユニオン
中央執行委員長 中川 恭宏